WEBサイトにおける「競合」とは
(企業ホームページ)

WEB担当初心者向けに、WEBマーケティングの基礎知識をわかりやすく解説します。

こんにちは。 福田正実です。

企業サイトのWEB担当初心者向けにWEBマーケティングの基礎について解説しています。

今回のテーマはWEB制作における「競合」について解説していきます。

マーケティングにおける競合

マーケティングでは、3C分析をよくします。3Cとは、Customer(顧客・市場)、Competitor(競合)、Company(自社)で、この「競合」とは主に「競合他社=同業他社」を差しこれらを徹底的にベンチマークすることが通常かと思います。

しかし、実際に顧客を取り巻くマーケット(実際の市場)では、「競合」は「同業他社」だけとは限りらず、「代替競合」と言われるものあります。

Googleで「代替競合」を検索すると、「同じニーズを満たす別の方法や手段を提供する企業」と解説してあります。例えば、「炭酸飲料水」の競合を考えると、直接の競合は「ライバル炭酸飲料水メーカー」となりますが、「喉の渇きを潤したい」というニーズに対応するものとしては、ペットボトルのお茶、缶コーヒー、喫茶店、ウォーターサーバーなどさまざまな代替品が考えられます。このように自社にとって直接的な競合ではなくても自社商品・サービスを提供するユーザーにとって購入時に検討される全てのものが競合となり得るということになります。

WEBにおける競合とは

WEBサイトにおける「競合」は、お客様の「ニーズ」によって変わってきます。どういうことかというと、WEB上での競合を考える場合はGoogleの検索結果画面が戦場となり、上位に表示されるものが全て競合となります。そして「検索結果画面」には、必ず「検索キーワード」が存在しますので、「検索キーワード(=ユーザーニーズ)」によって上位表示される競合は異なります。

検索画面の上位表示には様々なサイトがヒットしますので、決して同業他社サイトだけとは限りません。つまり、WEBの世界でも「代替競合」は存在するということです。実際に検索してみると、同業他社以外にも下記のようなさまざまなサイトがヒットしてきますので、よく注意して確認しましょう。

・広告
・公的機関サイト
・一般ブログ
・比較サイト
・ネットショップサイト

このように、WEBサイトを作成する際のベンチマークでは、ターゲットを意識した上で「戦略検索キーワード」を設定し、実際にGoogleで検索して実際にどのようなサイトが上位表示されるかを確認することが重要となります。

「避雷器付き分電盤」サイトの競合

ここで、前職で扱っていた「避雷器付き分電盤(かみなりあんしんばん)」サイトの競合について解説します。

避雷器付き分電盤とは、分電盤に雷サージ(雷が落ちた際に発生する瞬間的な過電圧や過電流のこと)保護用の避雷器が組み込まれたもので、電源線やアース線から侵入する雷サージから家庭内の電気機器を保護する仕組みのことです。そして、「かみなりなりあんしんばん」はパナソニックのネーミングです。

「避雷器付き分電盤」の商品カテゴリーが「分電盤」ですので、直接的な競合は分電盤メーカーとなり、Googleで「避雷器付き分電盤」で検索すると「パナソニック」の他にも「テンパール工業」「日東工業」「河村電器産業」「音羽電気工業」などの同業メーカーが上位にヒットします。

ただ、一般のお客様は「避雷器付き分電盤」の存在をご存じないので、「避雷器付き分電盤」というキーワードで検索をすることはできません。なので、一般のお客様は何というキーワードで検索するのだろう?と考えました。そこで浮かんだのが「雷対策」です。ただ「雷対策」という検索ニーズがあるのだろうか?という疑問がわきましたので、「雷対策」「災害対策」「地震対策」についてキーワードプランナーで調べてみました。

下記がその検索ボリュームです。

「雷対策」は月間検索数が1000~1万、「災害対策」は月間検索数が1000~1万、「地震対策」は月間検索数が1万~10万という結果となり、

「雷対策」もそこそこのボリュームがあることがわかりました。

ちなみに、「避雷器付き分電盤」の月間検索数が10~100、「かみなりあんしんばん」も月間検索数が10~100という結果でしたので、業界用語やネーミングの検索ボリュームは多くありませんでした。

次に、「雷対策」でGoogle検索をしてみました。その検索結果は下記です。

1位 : 気象庁
2位 : サンワサプライ
3位 : 株式会社サンコーシャ
4位 : 音羽電機工業
5位 : エレコム株式会社
※2025年6月11日検索結果

1位の「気象庁」は別として、2位から5位までは関連機器メーカーですが、先ほどピックアップした同業の協業は「音羽電機工業」しかありません。

2位の「サンワサプライ」のページには「雷ガードタップ」という雷サージ対策をした電源コードが紹介されています。3位の「サンコーシャ」は総合部品メーカーで雷対策に特化したコンテンツがヒットしていました。そして、5位の「エレコム」でも「雷ガードタップ」が紹介されていました。

このように、自社は「避雷器付き分電盤」を製造販売していのですが、一般のお客様が検索するであろう「雷対策」での検索結果には「分電盤」メーカーの他に「雷ガードタップ」メーカーのサイトも上位表示していたのです。そして、おそらく一般のお客様であれば「雷ガードタップ」のサイトをクリックしているでしょう。

このように、WEBサイト上の競合は決して同業他社だけではなく、代替競合がたくさん存在していることがおわかりいただけたかと思います。

「避雷器付き分電盤」のニーズ考察

参考として、「避雷器付き分電盤」と「雷ガードタップ」の違いについても解説しておきます。「避雷器付き分電盤」は新築やリフォーム時に分電盤ごとリニューアルするというもので工事を伴いますし費用も万単位となり大がかりですが、家全体の聞きの被雷対策が可能となります。これに対し「雷ガードタップ」は基本テーブルタップなので、千円単位で手軽に購入できますが、当然、そのタップに接続している機器しか効果がありません。

ですから、これらの雷対策商品としての共通ニーズは「雷被害から家電やPCを守りたい」となりますが、「雷ガードタップ」が対応するニーズとしては「接続した機器だけでも、手軽に(低価格・工事なし)雷被害から家電やPCを守りたい」となり、「避雷器付き分電盤」は「費用や手間がかかってでも、雷被害から家全体の家電やPCを守りたい」となります。

ですから、お客様がどちらを選択するかは何に重点を置くかによるわけですが、「避雷器付き分電盤」を訴求する場合は「雷ガードタップ」の存在もお伝えした上で「避雷器付き分電盤」であれば「家全体を守られる」ことを訴求する必要があります。

WEB上の「競合」は「同業他社」だけとは限りません!!
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