WEB担当者としての
サイト改善
(企業ホームページ)

WEB担当初心者向けに、WEBマーケティングの基礎知識をわかりやすく解説します。

こんにちは。 福田正実です。

企業サイトのWEB担当初心者向けにWEBマーケティングの基礎について解説しています。

今回のテーマはWEB担当者としてのサイト改善について解説していきます

企業商品サイトの改善業務

WEB業務における「改善」の意義

企業においては人事評価があり、一般的には「改善レベルの仕事ではなく、新しいチャレンジングな仕事」をした方がより高い評価を受けるとこが多いと思います。この考え方自体にはまったく異論はなく、新しいチャレンジングな仕事は大歓迎なのですが、「改善業務」に全く価値がないわけではなく、WEBの世界では返って「改善業務」の方が価値があるとも言えます。

なぜならば、SEO対策の観点で考えると、Googleは「世の中に長く存在しているサイトほどユーザーに支持されている」という評価をしており、新しいサイト(ページ)をどんどん作っては捨て作っては捨てするよりも、同じサイト(ページ)を改善し続ける方が存在期間が長くなって、結果的にGoogleにも評価されるとこになるからです。

そういった観点からも、WEB担当者は新規サイト(ページ)を作っても仕事としては決してそれで終わりではなく、作ったサイトをひとつの資産だと思い、改善をくり返すことによってその資産価値を高めていく努力をしていただきたいと思います。

WEBサイトにおける改善の価値

WEB担当者のサイト改善プロセス

一般的な業務プロセスとしては「PDCA」のサイクルを回していくことです。なので、まずは「プラン」して「実行」することから始めなければなりません。また全ての業務においての「プラン」「実行」フェーズは、次の4つのプロセスで進行することが基本となります。

①現状把握
②課題抽出
③プラン策定
④実行(決定/制作)

このプロセス自体は基本中の基本ですので、どなたでも頭の中には入っていると思います。ただ、よくせっかちな方がおられ、最初から自分の頭の中に「やりたいこと」が浮かんでいて、それを実行するためだけの後付けの「課題」を見つけて来られることがあります。そういった方の頭の中には「現状」についても偏った認識をされていて、現状が正しく把握できていないことがしばしばあります。

真の事業貢献とは、「やりたいこと」をするのではなく、「やらなければならないこと」を実行しなければなりません。ですから、今本当にしなければならないことが何か? を正しく判断することが重要で、そのためには、まず「現状」を正しく把握し、真の課題は何なのか? を検討することから始める必要があります。

サイト改善プロセス

WEB担当者が行うべきサイト改善の工程ステップ

それでは、WEB担当者が行うべき商品サイトの改善の工程ステップを具体的に解説していきます。工程の概要は次の9ステップとなります。

 STEP-1 現状把握
 STEP-2 あるべき姿の検討
 STEP-3 課題抽出(ギャップ)
 STEP-4 改定プランの検討
 STEP-5 画面設計書作成
 STEP-6 デザインカンプ作成
 STEP-7 コーディング
 STEP-8 テストサイト確認
 STEP-9 本番公開

サイト改善の工程プロセス

■STEP-1 現状把握

「現状把握」と一言で言ってもその内容は非常に多岐にわたりますので、最低限調べなければならない要素を順にご説明していきます。

まずは、現在公開されているサイトの物理的構造を把握しなければなりません。例えば、そのサイト全体で「どんなページ」が「どれだけ」あるのか?です。 これを把握して整理するには、サイトを目視で確認していくか、Google Analyticsなどのアクセスデータを基に作成するか、最近では自動で作成できるツールもあります。その情報のまとめ方としては、ページのリスト表にするか、構造図として作成するかの方法があります。手動で作成するとかなり時間がかかってしまいますが、この作業の目的は表や図を完成させることではなく、あくまでも現状がどのような構造になっているかの把握することですので、いずれにしても完成した表や図をしっかりと眺めながら個々のページを実際に確認していく必要があります。

サイト構造図

サイトを目視で確認するポイントとしては、掲載商品がどうような商品でお客様にどのように説明をし、最終的に売上に貢献するためにトップページからどのような導線が設計されているかを確認します。

そして、サイト構造の概要が把握できたら、どれくらいそのサイトが閲覧されているのかを確認します。サイトのアクセス状況を確認するにはGoogle Analytics(GA)を使用することが基本となりますので、WEB担当者であればGAの基本的な使い方は覚えておく必要があります。

GAで確認すべきアクセスデータは次のようなものが中心となります。

①サイト全体の過去からのアクセス推移状況は?
②サイトの中でどのページがよく見られているか?
③よく見られているページはどこからのアクセスが多いか?
④サイトを利用している人はどのような人か?
⑤訪問客はサイトの中をどう移動しているか?

これらのデータを一通り確認することで、現状、このサイトがどのようなお客様にどのように利用されているかという概要がざっくりとわかってきますので、簡単なサイト全体の遷移イメージ図を作成しておきましょう。

一旦、現状のサイト遷移図を作っておけば、課題もつかみやすくなりますし、その課題を解決する策も発想しやすくなり、その解決策を実施することでの効果予測を図にすることができます。WEB担当者の仕事としては、現状のサイトの問題点を改善することにより、より売上貢献ができるようになることを商品担当者に説得し、サイト改善に対する費用の理解をいただかなくてはなりませんので、そういっ意味でもサイト遷移図を作っておくと説明もしやすくなります。

ページ遷移図

■STEP-2 あるべき姿の検討

サイト改善にあたって現状把握をしていると、徐々に課題が炙り出されてくるのですが、すぐに課題抽出作業にとりかかるのではなく、一旦、本来の「あるべき姿」について考えておくことをお勧めします。なぜならば、課題を抽出し始めると大小さまざまな課題が見えてきて、それらの課題全てを対処しようとすると莫大な費用が必要となってしまい、サイト改善自体が中止になってしまう可能性が出てきます。そういったことにならないためにも複数の課題から優先順位をつけて対応する必要があり、その優先順位を判断するためにも「本来のあるべき姿」を描きメンバー全員で共有しておくことが重要です。

商品WEBサイトにおける「本来あるべき姿」を検討する際には、その商品のターゲットとニーズを再度認識合わせした上で、そのターゲットが何を目的としてサイトに訪問し、どのような接客をすることで売上に近づくCVアクションを起こしてくれるかというシミュレーションをしっかりと行う必要があります。この段階でも、メンバー間で意見が異なることがあります。「あるべき姿」については、ビジネスの目的そのものを表しますので、メンバー全員でよく協議をしてベクトルを合わせておくことをお勧めします。また、その場合、できるだけ現状の慣習や環境の縛りなどには捕らわれず、「本来であれば、こうあるべき!!」と多少理想論になってもかまわないので、「真のあるべき姿」を炙り出しておくことが重要です。おそらく、その理想の姿に到達するにはさまざまなハードルが存在し、すぐには実現できないことでしょう。しかし、「本来であればその方向に向かわなくてはならない」という長期的戦略方向が共通認識できていれば、その途中段階で瞑想して間違った方向へ進んでしまうことがなくなりますので、「真のあるべき姿」をしっかりと協議しておくことを強くお勧めしておきます。

■STEP-3 課題抽出

次に「課題の抽出」ですが、「課題」とは「あるべき姿」と「現状」のギャップとなります。課題については、おそらく「あるべき姿」を議論している内に「あれもできていない、これもできていない・・・」とたくさん頭に浮かんでいたと思います。大きな課題から小さな課題までさまざま出てくると思いますが、それらは一旦全てリストアップしておきましょう。これらの課題は今すぐ全て解決が可能なわけではないと思いますが、「理想のあるべき姿に到達するためには、これだけたくさんの課題を解決しなければならない」という現実の課題感を全員で受け止めるために必要となります。そして、次に課題のリストに優先順位をつけていきます。この作業については、ベテランの方であれば直感的に判断できると思いますが、そうでない方であれば、①重要度、②緊急度、③コストなどの要素ごとにポイントをつけて総合ポイントで判断するという方法もあります。

■STEP-4 改定プランの検討

課題に優先順位が付けば、いよいよ課題に対する対策の検討を始めますが、現段階では課題の優先順位がつけられただけで、今回の改善作業でどこまでを対応するかについては決まっていません。WEBサイトを改善するにはある程度の費用が必要となりますので、一回の改定作業でどこまで対応するかについては、その時の予算に応じて決定する必要があります。サイト改定の費用にいつては、対応するページボリュームによって影響されます。サイト全体に手を加えなければならない場合は費用も大きくなります。また新規ぺーを追加作成しなければならない場合も比較的費用は大きくなります。ただ、サイト全体の目的が特定のCV獲得である場合、サイト全体の導線を修正するだけでも大きな効果が出るケースもしばしばあります。

このように、いきなり大きな改定をするにはハードルが高くなりがちですので、できるレベルから少しづつ改定していき、その効果を確認しながら次の改定ステップに進んでいくことをお勧めします。

■STEP-5 画面設計書作成

改定プランができると実務作業に入りますが、カタログなどの印刷物の工程では、「まずはカンプを作りましょう!!」とよくなります。カタログのような紙媒体では、見るのは人間だけですし、紙面のデザインイメージやキャッチコピーなどが仕上がりを大きく左右しますので、いくつかのカンプを用意してイメージを検討する流れとなります。しかし、WEBサイトの場合、画面のデザインイメージも大切ですが、それ以上に情報構造の方が重要となります。人間の頭はデザインイメージを先に見るとその後で細かな情報構造をシビアに検討できなくなりますので、情報構造の検討はデザイン要素がない段階で行うようにしましょう。

情報構造の検討のために作るのが「画面設計書」です。画面設計書については、WEB制作会社であれば必ず作成しているとは思いますが、あくまでも情報構造の設計がメインとなりますので、WEB担当者の方で作った方がよりスムーズに仕事が進むと思います。画面設計書の作成は特に特別にソフトをしようする必要はなく、私はエクセルで作成していました。パワーポイントで作成する方もいらっしゃいますが、パワーポイントで作成すると1ページの設計が何ページもの資料になり、見ていてもページ内のどの部分を検討しているのかがわからなくなります。エクセルであれば、縦長のページを作成してもスクロールで見ることができます。

特に、新規ページを作成する場合は画面設計書は必須です。これはWEBページの作成に限ったことではなく、プレゼン資料を作成する場合も同じで、まずは全体のストーリーを組み立ててから、どういったブロックでストーリーを構成するかを事前にしっかりと検討することが重要となります。

ページ内ブロックの情報構造がしっかりと組み立てられれば、各ブロックの内容を詰めていき、必要な説明テキストやそれを補う画像を検討していきます。

このように、まずはデザイン要素に捕らわれずテキストベースでページ内情報を組み立てていき、デザインイメージの助けを借りずにしっかりとした説得力のあるページ内容になっているかどうかを確認します。

また、テキスト内容についてもこの段階でほぼほぼFixさせるようにしましょう。担当者の中には「全体のデザインが見えてきてからテキスト内容を考える」という人もいらっしゃいますが、WEBサイトで全体のデザインが確認できるのはコーディング後のテストサイトとなります。全体のスケジュールや費用を圧縮させる意味でもテキスト内容は画面設計書段階でFixさせておくことをお勧めします。

画面設計書

■STEP-6 デザインカンプ

事前に画面設計書を作成し、情報構造と内容がほぼFixすると、ここからデザインの検討に入ります。ただ、サイト全体として既にデザインのテンプレートなどが決まっている場合には、個別で特殊なデザインページを作ることはよくありません。担当者によって「自分ごのみのデザインにしたい」とか、「この新商品は従来のデザインとは差別化したい」など、デザイン性の注文は多々発生すると思いますが、それらの要望を全て聞いているとサイト全体としてのトーンアンドマナーに統一性がなくなり、結果的にお客様にとってわかりにくいサイトとなってしまいます。何事も「個別最適」ではなく、「全体最適」を優先するよう気を付けましょう。

ただし、例外はあり、通常の商品サイトとは位置づけの異なる「スペシャルサイト」や、キャンペーンなどのLP(ランディングページ)を新規で作成する場合には、全体のプロモーションに連動した特殊なデザインのページを作った方がベターとりますので、ケースバイケースで適宜判断することが大事です。

■STEP-7 コーディング

通常、コーディング(html制作)作業は制作会社にて行います。内作でコーディングをされる方もいらっしゃいますが、htmlでページを作成する場合は、表に現れない細かな設定や調整が必要となってきます。SEO対策の配慮も必要となりますので、コーディング作業はプロにお任せすることをお勧めします。そのぶん、画面設計の段階でコーダーさんに対し、しっかりと正しい指示をしてあげることが重要です。

■STEP-8 テストサイト確認

事前に画面設計書を作成し、情報構造と内容がほぼFixすると、ここからデザインの検討に入ります。ただ、サイト全体として既にデザインのテンプレートなどが決まっている場合には、個別で特殊なデザインページを作ることはよくありません。担当者によって「自分ごのみのデザインにしたい」とか、「この新商品は従来のデザインとは差別化したい」など、デザイン性の注文は多々発生すると思いますが、それらの要望を全て聞いているとサイト全体としてのトーンアンドマナーに統一性がなくなり、結果的にお客様にとってわかりにくいサイトとなってしまいます。何事も「個別最適」ではなく、「全体最適」を優先するよう気を付けましょう。

ただし、例外はあり、通常の商品サイトとは位置づけの異なる「スペシャルサイト」や、キャンペーンなどのLP(ランディングページ)を新規で作成する場合には、全体のプロモーションに連動した特殊なデザインのページを作った方がベターとりますので、ケースバイケースで適宜判断することが大事です。

■STEP-9 本番公開

テストサイトで社内関係者に掲載内容の確認を取り、最終OKが出ると、いよいよ本番公開となります。企業サイトの運営の場合、何らかのCMS(コンテンツ・マネージメント・システム)を利用されることが多いと思いますが、本番公開の設定では公開承認者や公開日時の設定などを間違えないよう気をつけましょう。

また、新商品のページ公開では、新商品リリース(記者発表)の時刻より前に公開させないよう気をつけましょう。新入社員の方など、広報ルールをご存じない方もいらっしゃいますので、WEB担当者の方でしっかりとリードしてあげましょう。

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